Ishioka Nobuyuki
カラーを決めずに、お客さまに喜ばれるものづくりがしたい
石岡 信之 略歴
1978年、山形県生まれ
大学卒業後、若林健吾氏に師事
2005年、益子町に築窯、独立
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自分の手になるものを
小さいころから、ものづくりが好きでしたし、やきものにも興味をもっていました。
叔父が陶芸に関わっていたからかもしれません。
大学に入ってからも、会社に就職することは考えませんでした。自分の手になるもので食べていきたいと思っていました。
求めるものは違うなと。
益子は、大学4年の夏に初めて訪れました。
実家に近いということもあるのですが、来る者を受け入れてくれる環境があるなと感じ、卒業前の冬に再訪しました。
偶然一枚の窯元の募集チラシが目にとまり、面接を受け、若林健吾氏(以下「親方」)のもとで修行をすることになりました。
親方は気さくな方で、自由にものづくりに取り組むことができました。
5年ほどここで仕事をしながら、 親方の力も借りて陶器市などで出品をしていましたが、物心両面で一からやってみたくなり独立しました。
益子での作陶
益子では、同僚に恵まれています。
作陶を仕事とするのは、好きなだけではなかなか難しいです。
簡単には思ったように作れるわけではありませんし、思ったようにできても、お客さまに必ず気に入っていただけるというものではないからです。
自分のこだわりとのバランスを大事にしたいと考えています。
いつもというわけではありませんが、同僚作家とはひとたび「やきもの」の話になると真剣になります。この釉薬がどうとか、あの土はこうだとか。
皆試行錯誤しているのが良くわかり、勉強になります。
益子では作陶につながることを意識し、陶芸教室講師をしながら、お客さまの生の声を聞いたりして刺激を受けています。
作陶は、広く見て自分なりに取捨選択しながら、いろんなことにチャレンジしていきたいと考えています。
そういう意味でも益子は環境が整っています。
陶器のネット販売について
アパレル業者が3Dグラフィックによるバーチャルな街を作って、ネット販売していくニュースを見ました。
三次元化した商品画像を、さまざまな角度から見ていただけるようにして、的確に情報伝達するということです。
陶器も、ネット販売では伝えにくい面があるので、このような手段でお客さまに近づけたら。
ネット販売は、技術進歩とともに可能性がたくさんあるのではないかと思います。
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土から形が生まれました
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ポッコリとしたカップです。容量はたっぷりですが軽量なので、紅茶やスープカップとして使いやすいです。しっかりと焼締め、釉薬にチタンを配合し、粉引などより高い耐久性があります。
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三種、五種とオードブルを盛り付けてオシャレですし、焼き魚・煮魚の油や醤油もOKです。こちらもチタンを配合した釉薬で、白くても汚れにくいです。サイズのわりに軽く、洗いもラクです。
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益子や てんちょう から
石岡さんはオフロードバイクに乗り、工房のある益子から、笠間焼で有名な茨城県笠間市方面に抜ける林道を走るのがお気に入りだそうです。紅葉の美しさが格別ということでした。
既成の考えにとらわれずいろいろなカラーを見つけて、着実に器づくりに取り組む。
そんな姿とだぶって見えてくるようで、少しまぶしいです。